章 169

その声が鳴り響いた瞬間、まるで二人の胸に乗っていた重石が取り除かれたかのように、張媚と老王はほぼ同時に大きく息を吐き出した。

お互いの様子に気づいた二人は、思わず顔を見合わせて微笑んだ。

張媚は妖艶な笑みを浮かべ、しなやかで魅惑的な身体を老王の側へと寄せると、頬を薄紅く染めながら、両腕を伸ばして老王の逞しい腕に絡めた。

「老王、食べ終わったらさっさと帰るつもり?そんなんじゃダメよ。こっちに座りなさいよ。何を怖がってるの?食べられやしないわ。ちょうど主人も寝たことだし、もう少しおしゃべりしましょ」張媚は老王に向かって囁くように言った。

老王は不安げに寝室のドアを見やった。この状況があまり...