章 79

病室での泣き声はすぐに多くの野次馬を引き寄せた。中国人というのはこういう点では実に息が合っているもので、何か好奇心をそそるものがあれば、我先にと押し寄せて、騒ぎを見物しようとする。

遺族はすでに駆けつけた病院の警備員たちに引き離されていた。こういった事態は実際年に何件か発生するもので、ただ対応が少々面倒なだけのことだ。

さっきのように、家族は運ばれてきた人間がどんな状態だったかなど気にもしない。とにかくこの病院で問題が起きたのだから、彼らが騒ぎ立てるのは当然だ。最近は事を大きくすれば、場合によっては病院から慰謝料が出る。そうなれば何でも話し合いがつく。

趙飛、唐蕭、王峰たちは次々と現場を...