章 746

先ほどの出来事について、誰もが分かっていた、唐萧がわざとやったことだと。

会場にいた人々の中で、安全署の者たちが怒りを抑えるほかなかったのに対し、国安局と特殊部隊の面々は確かに皆、士気が高まっていた。

特に先ほど李金に手厳しく対応した二人の戦士は、今や感謝の眼差しを遠くから唐萧に向けていた。

唐萧はその視線を受け、彼らに向かって軽く頷いた。

「次は、上位三位を決定する時間です。安全署の決勝進出チームは、操作中に負傷してしまったため、メンバー交代か棄権かを選ぶことができます。お選びください」

「戦胜、どうする?」朱林が焦りながら尋ねた。

「隊長は怪我して不在だし、いても彼には勝てない...