章 668

宋さんの一件は、ただの出来事に過ぎなかった。唐蕭はすでに彼を許し、追及しないことにした。

もちろん、これから桃園市場をどう処理するかは、もはや彼の関わる問題ではない。

とはいえ、宋さんの出発点は善意だったことを考慮して、唐蕭は張という老人に一言頼んだ。当事者である彼が情けをかけるのだから、自ずと違ってくる。

範桶は唐蕭と出会えたことをとても喜び、今日は見識も広がったので、自然と彼が何か必要なものはないか尋ねた。

唐蕭もちょうど早く立ち去りたいと思っていた。本来ならもう少し市場を見て回るつもりだったが、この騒動の後では、必要な物を買って帰りたくなっていた。

張老の手配で、すぐに包装された品物が届...