章 659

安全署から出たとき、すでに夜になっていた。

唐萧は今になって知った。この所謂安全署というのも、実は機密部門の一つだったのだ。

唯一の違いは、半公開化されており、国安局のように一般人の目には完全に存在が見えないわけではないということだった。

龍五もこの機会に安全署の概略について説明してくれた。

安全署は華夏国が設立した特殊機関で、その存在はその名の通り、社会の平和のために設立されたものだった。

他の警察機関とは異なり、この安全署は国連と連携しており、華夏国と国連の緊密な協力の象徴でもあった。

この部門のメンバーは全員が自国民というわけではなく、多く...