章 631

龍五は今になって初めて、唐蕭の透視能力が彼らだけの知るところではないことを知った。

なんと趙局長はすでに知っていたのだ。きっと唐蕭が彼に話したに違いない。そうでなければ、あれほど早く彼らの目的を見破ることなどできなかっただろう。

「千月、任務に報酬があるのか?」唐蕭は何かを聞きつけたような様子だった。

「もちろんよ。任務ごとにポイントが付くわ」千月は突然何かを思い出したように言った。これは確かに唐蕭に説明し忘れていたことだった。

龍五は電話を切ると、上司に見抜かれたことなど気にも留めていなかった。

千月は隙を見て補足説明を始めた。「国安局の任務はいくつか...