章 602

「零零七」ビル、それは七階建ての建物だ。

木子晴が車を運転し、後ろの検問所では龍五が降りて通過手続きを済ませた。

最初の検問所でトラブルがあったものの、後の検問所では龍五の顔を知っている警備員たちが、前の検問をすでに通過していることを確認して通してくれた。

この神秘的な建物の前に到着し、唐蕭はその中に極めて秘密の部署があることを知っていた。

「零零七」、建物の左側に唐蕭はそのマークを見つけた。なぜここが「零零七」と呼ばれているのか理解できた。

木子晴が車を駐車スペースに停め、四人が次々と降りた。

「着いたぞ、唐蕭。ここが我々国家安全局の北京本部だ」龍五は隊長として、仕事上は案内役を務め...