章 579

「江城の件は、ひとまず片付いた。趙錦灯は状況を報告するため、その日の午後には京城へ向かうことになった。

今回の事件は明確だった。華夏国境に侵入したテロリストたちは、全滅させた。

唯一の生き残りは地元の公安に引き渡され、彼らが容疑者を段階的に上層部へ送ることになる。これで国家安全局の人間は、護送の安全問題に頭を悩ませる必要がなくなった。

千月、木子晴、そして龍五は江城に残ることになった。これは趙錦灯の指示だった。生き残った供述者は華夏国内にこの一人だけだが、趙錦灯はまだ不安を感じ、もう少し詳しく調査した方が安心だと考えたのだ。

今回、国家安全局は大きな損失を被った。数ヶ月にわたって追跡していたテ...