章 57

藍瓊は水を受け取るとがぶ飲みし始め、水が首筋を伝って服を濡らし、より一層魅惑的な姿になった。

飲み終わると、彼女は唐蕭を不思議そうに一瞥し、また朦朧としたまま眠りに戻った。

唐蕭の内なる衝動はますます高まっていた。これはまるで犯罪を誘発するようなものだった。

彼の立ち位置からは、藍瓊の襟元から覗く谷間と、そこに滴った水滴の跡が見えた。

「冷静になれ、衝動は悪魔だ。唐蕭、お前は何て男だ。南無阿弥陀仏、善哉、善哉」

心の中で支離滅裂なことを呟き、何とか唐蕭の欲望の炎を少しは静めることができた。

もう見ていられない、さっさと戻って寝よう。そうしないと、いずれ取り返しのつかないことになる。

「行かない...