章 513

翌日、唐萧は約束通り藍瓊が指定した待ち合わせ場所へ向かった。明日には彼は古山を離れることになっていた。

場所を知った時、唐萧はまず内心で抵抗を感じていた。それは他でもなく、藍瓊が指定した場所がまたしても彼女の家だったからだ。これには唐萧の心が落ち着かなかった。

ピンポーン!ピンポーン!

唐萧は手に果物の袋を提げ、藍瓊の家のドアベルを鳴らした。

カチャッ!中からドアが開き、出てきたのはなんと藍小霊本人だった。

唐萧はその場面に一瞬戸惑い、固まってしまった。一方、藍小霊は素早く反応し、微笑みながら言った。「どうぞ入って。姉は中で忙しいから」

「あ、ああ…」唐萧はぼんやりとしたまま、どうや...