章 504

唐萧は病院を出て、名誉顧問という肩書きを得て、辞令書を受け取った。それをポケットに入れると、ずっしりとした重みを感じた。

今は休暇を取っているという形だが、実際のところ、唐萧はもう以前のように毎日早朝から夜遅くまで働く必要はなくなっていた。

張素琴と唐萧は一つの約束を交わした。それは彼が外科医であり続ける一方で、病院が必要とする時には支援するということだ。

唐萧はこれに当然異議はなかった。研修医から一足飛びに顧問医師になるとは、まさか自分がこんな三段跳びをするとは思ってもいなかった。今でもその現実に追いついていない気分だった。趙飞は唐萧を見送る際、彼の手を握り、時間があれば病院に顔を出し...