章 470

観客たちも珍しそうに首を伸ばし、大スターの痣が一般的なものと何か違うのかを一目見ようとしていた。

唐蕭は沈碧瑤の首の後ろを半分ほど見つめていた。彼は今、彼女の襟元を開けるべきかどうか葛藤していた。

一方の沈碧瑤は、顔を真っ赤にしながらも、目をしっかり閉じ、首を下げ、唐蕭に任せる姿勢をとっていた。

「唐蕭、どうしたの？中が醜いんじゃないかって心配してる？」沈碧瑤は後ろから反応がないのを見て、大きな目を開け、不思議そうに尋ねた。

唐蕭は彼女の声に驚き、慌てて首を振った。そういう意味ではないと。彼はただ躊躇していただけで、余計なことは考えていなかった。ただ心配していたのは、もし自分が本当に襟...