章 423

カチッ!カチッ!

唐蕭は一瞥もせず、突然身を躍らせ、左右の足を使って高虎の負傷した脚を挟み込んだ。

続いて、右足を脚の腹にあて、左足で蹴り上げると、高虎の脚の脱臼が驚くほど軽々と元の位置に戻された。

「こ…これはどうして可能なんだ?」高虎は立ち上がった時、まだ信じられない様子だった。先ほど唐蕭がやったことが、本当に起きたのだと。

唐蕭はそんな彼の反応など気にせず、黒豹の手から財産譲渡契約書を受け取り、高虎の手に直接押し込んだ。

「本…本当に全部譲渡するんですか?少しだけでも残してもらえませんか?」高虎は泣きそうな顔をした。彼は分かっていた。自分が署名すれば、何十年も苦労して築いた財産がす...