章 410

古山会展センター、それは県内唯一の展示場だった。人口の多くない当県では、大きな展示場は必要なく、この小さな会場でも普段の利用率は非常に良好だった。

今日はここが古山薬材協会に完全に貸し切られていた。つまり、この展示会のスポンサーだ。古山の地元は薬材を主な収入源としているため、展示会に訪れる人は特別に多く、非常に賑わっていた。

会場の駐車場に、唐蕭、大傻、そして傍らには沈碧瑤と楊萌萌が立っていた。

四人は大傻の車で来ていた。車を手に入れてから、大傻は彼のクラウン車を愛してやまず、普段はあまり乗り回すことはなかった。

今日は兄貴分の唐蕭が展示会に行くということで、しかも二人の美女、そのうち...