章 406

公安局の近くにある小さな食堂で、唐蕭と食事を奢ってくれる羅晋が座っていた。

この刑事隊長が、証言録取のために食事を奢るというのは珍しい光景だ。とにかく唐蕭はいくつか料理を注文し、支払いはすべて羅晋持ちということで、遠慮なく美味しくいただくことにした。

羅晋から聞いた話によると、昼間銀行にいた女性は樊麗麗という名前で、ずっと不公平だと騒いでいたらしい。なぜ唐蕭は夜に補足録取ができるのに、自分は一人で付き添って来なければならないのかと。

この質問に対して、公安局は当然ながら多くを語らなかった。ただ、それは他人の問題であり、彼女には知る権利がないと伝えただけだった。

こうなると当然、樊麗麗は頬を膨...