章 405

藍瓊が出てきた時、唐蕭はついに喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ。

彼は怖気づいているわけではない。少なくとも以前ほど恐れてはいなかった。一人の男として、この件から逃げるのは藍小霊にも藍瓊にも申し訳ないと思っていた。

だが最も大きな理由は、唐蕭がどう切り出せばいいのか分からなかったことだ。藍瓊に「お前の妹、つまり藍小霊と関係を持って、彼女のお腹の子は俺の子だ」なんて言えるはずがない。

唐蕭は藍瓊が熱心にサクランボを勧めてくるのを見て、言おうとしていた言葉を一粒のサクランボと一緒に腹の中に押し戻した。

「唐蕭、食べなよ。何ぼーっとしてるの。小霊はもう見たことあるでしょ、私の妹だよ」藍瓊は唐蕭の様...