章 40

唐萧は息を整え、携帯を手に取って見ると、眉をしかめた。

王峰?

このクソ野郎、何の用だ?

「もしもし、王さん、何かご用ですか?」唐萧は少し躊躇った後、電話に出て、丁寧に笑いながら言った。

「唐くん、今夜は予定ある?」電話の向こうで、王峰が笑いながら尋ねた。

唐萧は笑って答えた。「特にないです」

王峰はすぐに続けた。「唐くん、俺の同級生から頼まれてるんだ、お前のことをよく面倒見てやれってな。お前も古山県に来たばかりで、土地勘もないだろう。今夜は俺がおごるから、飯でもどうだ?」

唐萧には分かっていた。こいつはイタチがニワトリに年始の挨拶をするようなもので、良からぬ考えがあるに違いない。

「王さん、...