章 396

「唐萧は悲鳴を聞いて、すぐに精神が集中した。同時に、心の中でほっと息をついた。

李萌萌は今、腕が冷たく感じていたのが、次第に熱くなってきているのを感じていた。その感覚は、まるで清涼油を塗ったような感覚だった。

でも違う。いつの間にか、腕にあった気持ち悪い黒い物質が、消えてなくなっていた。

腕を見ながら、これらの黒い物質は、おそらく皮膚に完全に吸収されたのだろう。そう考えることでしか、李萌萌は安心できなかった。

唐萧は興奮しながらも、李萌萌の腕の状態を観察し始めた。薬の効果が出始めたことを彼は知っていた。予想した時間より少し遅かったが、結果的には期待を裏切らなかった。

「どうなってるの、私の手が...