章 386

街は照りつける太陽の下、灼熱だった。羅晋は拡声器を掲げていたが、少し疲れてきていた。周囲を見回すと、規制線は張られていたものの、遠くには好奇心旺盛な人々が集まっていた。

「羅隊長、中の様子はどうだ」そのとき、後ろから申為国の声が聞こえてきた。

羅晋は振り返り、すぐに報告を始めた。「局長、中の犯人たちは降伏する気配がなく、まだ人質を取っています。監視室の報告によると、数十人から百人ほどいるようです」

「そんなに多いのか?」申為国は一瞬驚いた。これほど多くの人間が、抵抗も逃げ出そうともしなかったことに、心が冷えるのを感じた。

羅晋は苦笑いを浮かべた。局長の反応の意味するところは分かっていた...