章 365

何日も連続して、唐蕭は早くから出勤していたが、外科の科室で彼の姿を見かけることはなかった。昼食時になると、病院の同僚たちは食堂で唐蕭を見かけることがあった。

この男は神出鬼没で、実際にはあまり人に気にかけられていなかった。病院の勤務時間中に暇な人は少なく、みんな普段は自分の仕事に忙しいため、ただ日中は唐蕭を見かけないのに、なぜか食堂では見られるという不思議さに興味を持つ程度だった。

しかし、これらの人々の中に、長い間唐蕭に注目していた人がいた。その人は他でもない、夏雪だった。彼女は数日間唐蕭を観察し、わざわざ尾行までして、この男が何故か裏山によく行く様子を不思議に思っていた。

夏雪はとて...