章 358

「正直な性格の羅晋は通常こんな条件を受け入れるはずがない。だが彼には選択肢がなかった。このお金のためには試してみるしかない。どうしてもダメなら、金を持って逃げるしかないだろう。」

「いいだろう、承知した。覚えておけよ、こういった賭博場をもっと見つけてこい」羅晋は唐蕭の言葉に心を動かされた。本来なら同意するはずがなかったのだ。

だが考え直してみれば、今日唐蕭がいなければ、この人を害する賭博場は永遠に日の目を見ることはなかっただろう。その理由は明らかに、地元の派出所による庇護が大きく関係している。

羅晋はこの行動が終わったら、この件について調査を始めようと決めていた。容疑者たちを連行すれば、...