章 357

羅晋はすでに人員を召集していた。百人以上が関わる事件と聞いて、当然のことながら隊員を集結させる必要があった。

公安局の夜間勤務の人員は少なく、足りない分は管轄区内の派出所から直接調達した。羅晋はやはり下積みから這い上がってきただけあって、唐蕭の言葉の真意をすぐに理解した。恐らく地元の派出所は頼りにならないのだろう。

そこで羅晋は即断即決で、隣の街区の派出所に電話をかけて応援を要請した。三十分もしないうちに、五、六十人の部隊が編成され、目的地へと向かった。

真夜中のことだ。整然と並んだ十数台のパトカーが古山という小さな県城を轟音とともに駆け抜けていく。夜更かしをしていた人々は何か大事件が起...