章 356

罗晋が考えたのはもう一つのことだった。百人以上が集まっての賭博行為、これは小さな事件ではない。

そう考えると、唐萧の電話は間違っていなかった。仮に管轄の派出所が発見したとしても、まず上層部に報告し、合同での摘発が必要になるだろう。

「急いでくれ、信じるか信じないかはお前次第だ。でなきゃ俺、もう帰るぞ。ここには俺一人しかいなくて、百人以上が今にも飛びかかってきそうに俺を見てる。正直怖いんだよ」

唐萧が周囲を見回すと、彼が警察と通話していることを人々が理解した瞬間、全員が敵意をむき出しにした。

その場にいた人々は一人一人歯ぎしりしながら、こいつがこれだけの人前で通報するなんて、しかもこんな...