章 352

「時運来賭坊」は辺鄙な郊外に潜む闇の賭場だ。外観は雑貨店で、奥の百平方メートルほどの空間がすべて賭博用に使われている。

唐蕭の姿が雑貨店に現れた。彼は地元のバイクタクシー運転手に案内されてここに来たのだ。

店内に入ると、店主が警戒心を露にして立ち上がった。

この場所は人里離れた場所にあり、普段ここで買い物をしたり出入りしたりするのは見慣れた顔ばかりだ。突然見知らぬ人間が現れれば、店主が警戒するのも当然だろう。

「店長、ソフト中華を一箱」

「はい、六十五元です」

店主は黒くて痩せた四十代の男性で、唐蕭に煙草を渡しながらも、この見知らぬ客を上から下まで目で探るように見ていた。

唐蕭は内...