章 327

「うわっ、臭い!これは何の匂いだ?どこから来てるんだ?」

「あれ、お爺さんだよ!皆見て!お爺さんの背中から黒いクリーム状のものが出てきてる!」

人々が鼻を押さえながら悪臭の源を探していたとき、一人の中年女性がただならぬものを見つけ、指をお爺さんの背中に向けて驚きの声を上げた。

皆がよく見ると、確かにその通りだった。お爺さんの背中から、髪の毛ほどの細さの黒いものが皮膚から湧き出ていた。それは見た目が気持ち悪いだけでなく、とりわけ耐え難い悪臭を放っていた。

すぐに、見物していた中年男女たちは二メートルほど後ずさった。それでも臭いはまだ漂っていたが、さっきのような至近距離よりはましだった。

唐...