章 256

朝方、唐萧はリビングで水を飲んでいる梁必発の姿を目にした。

「どうした、喉カラカラか?」

「お前こそ何なんだよ。昨夜、なんでお前だけ酔わなかったんだ?言え、最近何やってたんだ?酒量がこんなに上がるなんて」

唐萧はこれを聞いて口角を引きつらせた。梁必発の言うことはほぼ事実だった。以前の自分の酒量は確かに彼と比べると、まったく別格だった。

今でも、ガチで飲み比べたら、間違いなく梁必発には敵わないだろう。だが、醒酒功を身につけた今となっては、比較にならない。

もちろん、唐萧は梁必発にこの異常な能力のことを話すつもりはなかった。知ったら、きっと自分と酒を競おうとはしなくなるだろう。へへ、以前...