章 240

白玉の指輪を手に入れてから、唐萧は毎回の鍼灸治療後に患者から黒い毒素が現れ、それを白玉の指輪が吸収することに気づいていた。

しかも、吸収するたびに白玉の指輪は眩い光を放っていた。その指輪には乾坤三階という功法が備わっていたからだ。だが今回は何も起こらず、まるで以前に戻ったかのようだった。これには唐萧も理解に苦しんでいた。

唐門七十二針は唐家の絶技で、使用頻度から言えば七十二針は確かに最も少ない。しかし、それも考えにくかった。天罩三十六針や十二生肖針、さらには普段使う三針や四針はよく使うものだったからだ。

考えれば考えるほど、唐萧の額には汗が浮かんだ。先ほどまでの自信に満ちた態度とは裏腹に、...