章 232

車は江城の郊外へと走り続けていた。この辺りについて唐蕭はある程度知っていた。幼い頃から江城で育ち、周辺地域にはそれなりに詳しかったのだ。

以前は古い靴工場の近くに住んでいて、学生時代から大学までずっと江城医科大学に通っていた。ここは偶然にも以前の学校から約五里ほどの場所だったが、あまりにも辺鄙な場所だったため、来たことはなかった。

江城には軍隊が駐屯していると聞いていたが、一般人である唐蕭はそれほど気にかけていなかった。軍隊が江城のどこかにあるということは知っていたが、今ここに来て、そうなのだと実感した。

両側には整然と並んだ木々があり、さらにその間には高い偽物のような人工樹木が植えられ...