章 229

唐蕭は分かっていた。今日は後始末をうまくつけられそうにない。恐らくさっきの一件で、自分は大きな問題を抱え込んでしまったのだろう。

悪意のある傷害事件がまだ解決していないのに、さらに警官襲撃という罪状が加わった。こんな結果は、誰かの思惑通りかもしれない。

すでに人を殴ってしまった以上、警官襲撃の罪は成立している。唐蕭は思い切って、このまま立ち去ることにした。ここに残ったところで、良い結末が待っているとは思えない。

そう考えると、唐蕭は部屋に残った、まだ叩きのめされていない数人の警官を見た。この数人は最初から敵意を見せていなかったので、唐蕭も手加減していたのだ。

「今から出ていくぞ。邪魔し...