章 220

「何度も唐萧の番号に電話をかけてみたが、赵锦灯の記録では間違いないはずなのに、繋がっても誰も出ない。

実は唐萧の携帯は身に付けていたのだが、罗晋が返した時に、マナーモードに設定されていた。唐萧は携帯が振動しているのを感じていたが、時間も手も取れず、応答できなかっただけだ。

千月が北京へ送られる前の最後の望み、それは赵锦灯が旧友の家族に連絡を取り、千月を救う方法があるかどうか確かめることだった。

赵锦灯の考えでは、旧友の子孫も並外れた能力を持っているはずだ。自分が旧友の医術を身をもって経験しているので、わずかな希望でも試してみたかった。

本来ならもう少し先に唐萧に連絡するつもりだったが、...