章 216

上官吉祥は章機場からの電話を受け、一瞬呆然としてしまった。県レベルの公安局がここまで杓子定規に正式な文書を求めてくるとは思わなかった。

しかし、章機場が李県長の意向だと伝えると、上官吉祥の怒りに火がついた。

「いいだろう、李振興。井の水と川の水は干渉しないものだというのに、俺の問題にまで首を突っ込んでくるか。書類が必要だと?いいだろう、今日はとことんやってやる、くれてやるよ」上官吉祥は激怒した。政敵が自分と対立姿勢を取ったことに驚いていた。

章機場と数言葉を交わした後、上官吉祥は電話を切った。これからも唐蕭を江城へ移送するには、より上層部からの指示が必要になるだろう。

「どうやら今回、...