章 209

羅晋は何度か唐蕭に電話をかけたが、残念ながら電源が切れていた。

唐蕭が外出する時、携帯は背の低い警官に没収されていた。今、彼の携帯は背の低い警官のポケットにあったが、唐蕭はその事をすっかり忘れていた。

携帯の電源を切ったのはもちろん背の低い警官だ。今、三人は道端に立ち、にらみ合いの状態だった。

「行かせるわけにはいかない。そんなことは違法行為だ」背の高い警官は正義感あふれる口調で言った。

「そうだ、俺たちについて来い。お前が状況を説明すれば、俺たちも任務を果たしたことになる」

唐蕭は彼らの言葉に耳を貸さず、車から見つけてきた紐で二人を縛っていた。正直なと...