章 208

「俺の兄貴に手を出すなよ、さもなきゃ、お前らとは済まねぇぞ」大傻は髭を吹かし目を見開いて、ただ焦りを隠せずにいた。

実際彼も口先だけの強がりで、目の前に立っているのは何人かの警察官だ。警察とは何か、国家機能部門だ。もし彼らが怒れば、彼を連行することだって可能なのだ。

羅晋は完全に問題が発生したことを理解し、隣の二人の同僚に小声で何か言うと、すぐに脇に寄って局長に電話をかけ、ここの状況を報告することにした。

「もしもし、局長、状況があります。私は今、陳くんたちと唐蕭の家に来たんですが、彼の部屋にいる人間が、唐蕭は誰かに連れて行かれたと言い張っています。事態が怪しいと思いましたので、ご報告のお...