章 18

話している間に、白芸はティッシュを取り出し、慎重に唐萧の傷口に当てた。

自分のことを心配する白芸の様子を見て、唐萧は心が温かくなった。彼にとって初めての女性だ。必ず実際の行動で彼女の心を掴もうと決意していた。

白芸が顔を上げると、唐萧が自分をぼんやりと見つめているのに気づき、頬を赤らめて叱るように言った。「何ぼーっとしてるの?早く病院に行きなさい!」

「わかった」白芸の心配する様子を見て、唐萧は頷いた。

白芸はためらうことなく、すぐにタクシーを拾い、近くの病院へ向かった。

病院に着くと、唐萧は驚いたことに気づいた。腕の傷はもう出血しておらず、さっきまでめくれていた皮膚や裂けていた肉はすでに治癒...