章 179

王峰の目には、唐蕭は排除すべき存在であり、少なくとも彼を病院から追い出してこそ、自分が出世できると映っていた。

ここ数日、彼は病院の動向を見ていなかったわけではない。王徳林から聞いた話では、唐蕭は今や病院で引っ張りだこで、毎日彼を求めて並ぶ患者は数え切れないほどだという。

この点について、王峰はさらに怒りを募らせた。あの科室はもともと自分のものだったのに、忌々しい趙飛が、自分の席を唐蕭に譲ったとは何事か。

王徳林は興をそがれ、本来ならば不機嫌なはずだった。しかし王峰のこの様子を見て、彼を宥めるしかなかった。自分はすでに副院長の地位にまで上り詰めたのだから、正直言って、こういった若者の問題...