章 175

「みんなが好奇心に満ちた目で自分を見つめているのを見て、唐蕭は言おうとしていたことが、どう切り出せばいいのか分からなくなった。

一瞬の間を置いて、思い切って言った。「大したことじゃないんだ。警備会社を立ち上げたから、今は仕事を探しているんだ」

楊萌萌はそれを聞いて、すぐに状況を理解した。「なるほどね、何を狙ってるのかと思ったら、やっぱり碧瑶姉さんに目をつけたわけね」

唐蕭は少し照れくさそうに頭をかいた。彼女の言うことは間違っていない、ほぼその通りだった。

沈碧瑶は自分のボディーガードの件については、楊萌萌ほど詳しくなかった。普段は自分の道を行くだけで、警備や防犯の部分はすべて芸能事務所やアシス...