章 173

沈碧瑶が予約したホテルは「クラウンプラザホテル」というところで、名前を聞くと高級そうだったが、唐蕭は知らなかった。

仕方がない、今はポケットにお金もあるし、タクシーで行こう。

運転手に行き先を告げると、意外にもすぐにその場所を知っていた。さらに「お友達はさぞかし身分の高い方でしょうね。そんな高級なところに泊まるなんて」と褒めてきた。

唐蕭はそこで初めて知った。あれは正真正銘の五つ星ホテルだったのだ。午前中に白芸が泊まっていたホテルは模倣品だったが、このクラウンプラザホテルは名実ともに本物の五つ星だった。

沈碧瑶は当然身分が高い、彼女は大スターなのだから、そんなホテルに泊まるのも不思議で...