章 155

その時、外から騒がしい声が聞こえ、趙飛は好奇心から階段口の方を見やった。

階段口には、一風変わった格好をした一団が現れていた。全員男性で、先頭は金髪、後ろには一団のリーダーらしき人物が続いていた。

「どけどけ、俺の大哥はどこだ」

「大哥!大哥!」

大傻は廊下で必死に叫んでいた。彼は先ほど病院に入った時、医者を捕まえて聞いたのだ。自分の大哥である唐蕭が今この階で診察をしているという。

だが、どこにも見当たらない。大傻は不思議に思い、再び周囲に向かって大声で叫んだ。

周りの人々、特に女性たちは、この突然現れた不速の客を見て警戒を強めていた。この一見して善人とは思えない異質な集団に関わらな...