章 152

唐萧は頭の回転が速い人だったので、すぐに事情を理解した。しかし、彼自身の考えでは、患者はもう完全に回復しており、他の薬を処方する必要はまったくなかった。

漢方医学では、病気でもない人に薬を飲ませるのは予防ではなく、まさに体を冒涜するようなものだと考えられている。

そのため、唐萧はペンを持ち直して考え込んだものの、結局何も書くことができなかった。

「パタッ!」

唐萧はついに書くのを諦め、サッと診察カルテと処方箋を取り上げ、王徳林に渡した。彼に書いてもらおうというわけだ。

病気でもない患者に薬を処方するようなことは、唐萧にはできなかった。それに対して、王徳林の様子を見ると、おそらく数十年...