章 140

梁必発の車は最後に県公安局の前で停まり、唐蕭と唐小婉が降りた。

親友の落ち込んだ姿を見て、梁必発は胸が痛んだ。車を回り込み、唐蕭の側に歩み寄ると、彼の肩を軽く叩いて、自分が支えになることを無言で伝えた。

唐蕭は大頭を見つめ、無理に微笑みを浮かべて頷いた。「帰れよ。頼んだことを忘れるなよ」

「ああ!安心しろ、必ず調査するから」梁必発は力強く約束した。

そう言うと、振り返ることなく車に戻った。今の彼にできることは、唐蕭のために一刻も早く手がかりを見つけ、犯人を特定することだった。それこそが最大の支援になるはずだ。

唐蕭は車が去っていくのを見届けてから、やっと振り返って目の前にある庁舎の入...