章 128

唐萧は夏雪の同意を気にせず、体を斜めにして無理やり部屋に入り込んだ。

「あっ、だめよ。ここは私の宿舎なの。あなたがこうして入ってきて誰かに見られたら、まずいわ」

夏雪はドアを閉めようとしたが、唐萧の力には敵わなかった。止められず、彼を入れるしかなかった。ドアを閉めると、同僚に見られないかとひどく心配になった。

ここは通路の一番奥の部屋とはいえ、夏雪は誰かに発見されたら説明がつかないと不安だった。

唐萧は夏雪の腫れた足がまだ靴を履いたままなのを見て、眉をひそめた。

何も言わずに身をかがめ、夏雪を腰から抱き上げ、彼女のベッドまで運んだ。そっと夏雪をベッドに横たえた。

「ちょっと、唐くん、降ろして」...