章 119

唐萧は既に起き上がって服を着ていた。彼は携帯を手に持ち、電話の向こうの白芸はまだ泣き続けていた。

白芸は唐萧が初めて追いかけたいと思った女性だった。唐萧は彼女を放っておくわけにはいかなかった。今、この女性は小さな女の子のように酔っぱらって一人でいる。これからどんなことが起きるか分からない。唐萧は心配でならなかった。

「萧儿、こんな夜更けにどこへ行くんだ?」唐仁天はまだ居間にいて、外出しようとする唐萧を見て少し驚いた様子だった。

唐萧は少し気まずそうに後頭部を掻きながら言った。「友達を、見に行くんだ。彼女が酔っぱらってて、心配だから見に行こうと思って」

唐仁天はそれを聞いて頷いた。「行っ...