章 16

隣から学生が来て、謝然兄弟を席まで案内した。謝青寄はお尻が温まる間もなく、保護者たちに資料を配るために引っ張られていった。

謝然が心配していた最悪の事態は再び起こらなかった。謝青寄は今世では精神的にずっと強くなったようで、兄との不適切な関係のせいで成績を落とすこともなく、特進クラスに入り、クラス委員長までやっているようだった。

謝然は心の中で思った。この役職は彼に似合っている、謝青寄は人民に奉仕するのが大好きだから。

任先生は表情を硬くして謝然の方をじろじろ見ていた。謝然のスーツ姿と醸し出す雰囲気に圧倒され、彼が成功しているように思い込んでいるようだった。

謝然は気さくに任先生に微笑み...