章 960

「お母さん、どうしてこんなに早く帰ってきたの?」李羨羨が尋ねた。

「仏様のご加護よ、あなたのお祖母さんが意識を取り戻したの!」李羨羨の義母が言いながら、小宝の手を引いて、三人で家の中へ入っていった。

「観音様って、結構ご利益があるのね!」李羨羨は笑いながら言った。先日の菩薩の誕生日に、義母が菩薩の前にひざまずいて、あれこれとたくさんのお願い事をしていたのを聞いていたのだ。

「当たり前でしょ、誠心誠意が大事なのよ!」李羨羨の義母が言った。「あなたたち母子はどこでお昼を食べたの?料理した形跡がないようだけど」

「徐多喜の家で食べたのよ。徐多喜のお母さんが来て、鶏を絞めて、私たちを呼んでくれ...