章 838

「お寺は小さいが、噂によると参拝客は多いらしい。仏様を拝む人が増えれば、当然、様々な不思議な言い伝えも生まれるものだ。最も広く伝わっているのは、劉という苗字の男性の話だ。彼の父親はこの県の前県長だったとか。その劉という男性はある年にガンを患い、医者からも死の宣告を受けていたという。だが、高僧の指示を受け、家族を連れて西林庵にやって来て、精進料理を食べ、仏様を念じる生活を送った。しばらくすると、ガン細胞が奇跡的に消えたというのだ!この劉家はとても裕福で、県長の息子だからな。しかも彼は恩を忘れない人物で、その後、お寺に寄進して功徳塔を建てた。李羨羨たちが貯水池の堤防から見たあの塔だ。

神や幽霊と...