章 763

彼女が伝承画室に着くと、顧西北が彼女のスケッチを眺めてぼんやりしているところだった。

この光景を目にした李羨羨は、心の中で喜びを感じた。

これは顧西北がずっと彼女のことを好きだった証拠ではないか!

特に小川のほとりで、顧西北は彼女を手に入れることができたのに、そうしなかった。これこそ愛の表れではないだろうか?

「顧先生」

李羨羨のその呼びかけで、顧西北はようやく彼女の到着に気づいた。

「どうしてここに?」

「離婚したの」

「ああ」

「随分冷たいのね?」目を細めた李羨羨が言った。「あなたが奥さんと離婚したら、私たち一緒になれるかなって思って」

「無理だ」

この断固とした二言を聞いて、李羨羨は困惑...