章 400

「つまり、楽菲菲も八割方女性が好きなんだね」

李羨羨は楽菲菲がアニメ協会のメンバーだから、アニメ協会にはそういう性的指向の人が多いのではないかと考えていた。

こういうことに対して、彼女は嫌悪感はないものの、好意的でもなかった。

自分の横を通り過ぎながらじっと見つめてくる男性に一瞥をくれて、李羨羨は尋ねた。「あなたと彼女はどういう関係なの?」

「彼女は会長で、私は理事です」

「遠回しな言い方はやめてよ」

「僕の性的指向はごく普通ですが、時々は彼女に付き合うこともあります」

「彼女は気が短いみたいだし、大変でしょうね」

「そうなんですよ」電話の向こうで楽菲菲が言った。「実は私と会長は小学校からの知...