章 313

上に登るにつれて、松の木はより茂り、地面に積もった枯れた黄色い松葉も自然と多く、厚くなっていった。

デートスポットに学生がいようといまいと、二人は音を立てないように細心の注意を払って歩いていた。だが実のところ李羡羡は、デートスポットに学生がいること、それも出来ればあんなことをしている学生に遭遇することを密かに望んでいた。

前回、韋芸と寧金銭があんなことをしているのを目撃した時、彼女は特別興奮し、体が熱くなるような感覚も好きだった。だからできることなら、他の男女がイチャイチャしている様子を見たいと思うのは当然だった。

約十分ほど歩くと、二人は向力の姿を見つけた。

彼らが来たのを見て、向力は少し驚...