章 301

「友達追加しようよ、そうすれば友達リストに美人がいるって自慢できるから」

「い、いえ……結構です……」

「いいじゃん、おじさんを階段から背負って降ろしてあげた僕へのご褒美ってことで」

向力が飲み屋の女の子を呼ぶような男だったので、李羡羡は彼が女性関係に無節操な男だと思っていた。そんな男を自分の友達リストに入れたくはなかった。

でも今、向力の申し出を断れば、彼が手伝ってくれなくなるかもしれない。李羡羡の力では、叔父さんを背負って階段を降りるどころか、車まで引きずることすらできないのだ。

それに、友達追加した後に向力と会話しなければいいし、友達の投稿を非表示にすればいいだけの話だ。

そう考えて、李...