章 221

「んっ……」

「あなた……そんな風にされると気持ちいい……」

ちょうどその時、趙揚が二番目の寝室から出てきたところだった。

トイレに行こうとしていたが、主寝室から漏れる嬌声を聞き、すぐに主寝室へと足を向けた。

ドアに耳を当て、趙揚は李羨羨の吐息をはっきりと聞き取った。

彼はてっきり李羨羨があまり欲求の強くない女性だと思っていたが、彼女が今何をしているかを悟った瞬間、趙揚は李羨羨のことを純粋すぎると考えていたことに気づいた。

中に入って直接見てみたい、あるいは李羨羨を手伝いたいという衝動に駆られた。しかし、彼女が自分と不倫するほど開放的ではないことを知っていたため、盗み聞きするだけにとどめた。

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